太田泰友の Book Arts Journey

OTAブックラボは〈ラボ〉である—— 太田泰友の Book Arts Journey(4)

OTAブックラボ2023シーズンのメンバー募集期間ということで、日頃からこの〈ラボ〉の活動をする中で感じることを書いておきたいと思います。

あまり広くは知られていないものの、それでも確かに活動を継続してきて、OTAブックラボの存在を知る人から「太田さんの教室は……」という文言で話を振られることがたまにあります。なに屁理屈を言っているんだと思う人もいるかもしれませんが、僕は〈教室〉を開いたつもりは一切ありません。OTAブックラボは、教室ではなく、〈ラボ〉なのです。

それは、この名称に〈ブックアート〉を入れず、〈ブックラボ〉としたところにも現れています。僕はこの〈ラボ〉で、僕が考えるブックアートを押し付けようとは全く思っていなく、参加メンバーそれぞれが、それぞれにしかできない〈本〉の作り方を追究していく場がこの〈ラボ〉であり、それが共有されながら、お互いに助長されていくのもこの〈ラボ〉であると考えています。

それは自分のブックアートへの自信の無さから来る逃げなのか? いいえ、立ち上げ時から強く意識してきたことなので、違うとはっきり断言できます。参加メンバーが各々の〈本〉を考えるうえで必要だと思われる場面では、僕のブックアートではどう考えるのかということを引き合いに出します。気付いたらそういうことが前提になったディスカッションが、メンバー間でも発生しています。

だからOTAブックラボは、始めから固く決め込んだプログラムを遂行しようとは考えていません。そのシーズンに集ったメンバーの個性を見ながら、あるいは、時にその個性に引っ張られもしながら活動しています。〈ラボ〉はナマモノなのです!


2023年4月2日(日)まで、OTAブックラボ 2023 参加メンバーを募集しています!
▼ 募集要項は、こちらをご覧ください ▼

OTAブックラボ 2023シーズン 参加メンバー募集

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