東京建物のマンションブランド Brillia の文化活動支援の一環としてスタートし、今年で2回目の開催となる「Brillia ART AWARD 2019」。入選者4名の中に、ブックアーティスト太田泰友が選出され、2019年11月14日(木)より太田の作品の展示が始まりました。
今回は、太田が予てから興味を持ち構想をあたためてきた〈本と建築〉をテーマに、新しい挑戦と言える大作になっています。ビルの空間にすっぽりと収まったそれは、建築なのか、本なのか、そこから読み取れるのはどんな物語なのか……。さまざまな想像がひろがる作品です。昼と夜で変化する表情にもご注目ください。東京・八重洲のビル街に突如として現れた巨大な本が、道ゆく人々を芸術の世界へと誘います!
太田泰友 “Book Para-Site”, 2019
本と建築は似ている。本にも「扉」や「柱」と呼ばれるものがあるし、動線を考えながらレイアウトを作り込んでいく点もよく似ている。人間よりも小さく、手で持つことができるのが本で、人間よりも大きく、身体として入ることができるのが建築だ。大きさは異なるが、共に宇宙だ。
「最も重要な『芸術』を問われたなら『美しい家』と答えよう、その次に重要なのは『美しい書物』と答えよう――。」私がブックアートの制作を始めた当時、大きな影響を受けたウィリアム・モリスの言葉にも、本と建築の関係性を読み取れる。建物の形に合わせて寄生するように存在する「本」が、新たな「本と建築の関係」を生み出す。
会期|2019年11月14日(木)― 2020年1月末
会場|東京建物八重洲ビル1階 Brillia Lounge 「THE GALLERY」
(〒103-0028 東京都中央区八重洲1丁目4-14)
MAP→ https://goo.gl/maps/UKgtjqYrsQTxuB699
主催|東京建物株式会社
運営協力|公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団
運営|株式会社 Quaras
Brillia ART AWARD 公式サイトはこちら
https://www.brillia.com/artaward/index.html
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