どうも、OTAブックアートのスタッフKです!
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、様々な美術館がインターネット上で展示作品を公開し、話題になっていますね。本日は、ささやかではありますが OTAブックアートも、過去に太田泰友が関わった展覧会の中から、ネット上で会場の様子をご覧いただけるものをご紹介します。
企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」
21_21 DESIGN SIGHT
ブックアーティスト 太田泰友と、デザイナー 加藤亮介 によるユニット「造本見本帳」が2015年に出展した、21_21 DESIGN SIGHT の企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」。美術館のオフィシャルウェブサイトで公開中の〈パノラマツアー〉では、ストリートビューのような形で展覧会の館内を覗くことが出来ます。
☟ 画像は、 21_21 DESIGN SIGHT オフィシャルウェブサイト パノラマビューより
空気、光、音など、そのままでは捉えにくいものの量を示すさまざまな単位を、視覚的に分かりやすく並べたり、違う単位と比較したりすることで、直感的に理解できるようにした。触れることができる体験型の展示も多く、尺貫法などの単位が生まれた文化的背景や、ものづくりにおいて単位が果たす役割を学ぶ展覧会となった。
21_21 DESIGN SIGHT オフィシャル ウェブサイトより
アートを通して〈単位〉を知り、単位というフィルターを通して、鑑賞者に新しい視点や気づき、創造性を与えるこの展覧会。造本見本帳(太田泰友+加藤亮介)は「嵩見本」という作品を出展しました。
パノラマツアーでは、作品の細部までは映っていませんが、展示全体の雰囲気はしっかりと味わっていただけます。当時の展覧会を見逃した方も、ぜひお楽しみください。
余談ですが私スタッフK は、使いはじめに操作感がうまく掴めず、天井と地面をぐるんぐるん行ってしまい、パノラマツアー酔い(?)してしまいました。そんな人はあまりいらっしゃらないと思いますが、みなさまは安全運転でご覧ください。
☞ 「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」パノラマツアーはこちら
太田泰友ブックアート展「背を見て育つ」
八戸ブックセンター ギャラリー
2018年2月9日-4月21日に、八戸ブックセンターで開催された、太田泰友の個展「背を見て育つ」。会場のある青森県八戸市は、「本のまち八戸」を市長3期目の政策公約として掲げ、本の文化でまちづくりを目指しており、八戸ブックセンターは、全国的にも珍しい〈市が運営する書店〉として注目を集めています。
この個展では、初披露となった新作「Book-Composition 22—Atlas from 1896」をはじめ、ドイツを拠点に制作してきた作品も多数展示しました。初期の作品から太田のブックアートを堪能できる貴重な機会でしたが、青森という場所柄、現地に足を運ぶことが出来なかったという方も少なくありません。そこで、OTAブックアートの Youtubeチャンネルでは、会場の様子を公開しています。
一枚の紙があっても、それは紙でしかなく、私はそれを〈本〉だと認識しません。複数枚の紙が重なっていても、まだそれは紙の重なりであり、〈本〉ではありません。紙を折ってできた折丁が複数積み重なった状態で、折られた部分の積み重なりを見たときに、私はそれをはじめて〈本〉だと認識します。どうやら〈背〉によって〈本〉という物体を捉えているようです。書店で本を選ぶときも、図書館で大量の本の中から目的の本を探し出すときも、自分の部屋の本棚を眺めるときも、他人の本棚の様子を見るときも、本の〈背〉から情報を読み取り、そこに見えるもの以上のことを想像します。自分の人生に大きな影響を与えた本も、その中身を読んだ時間よりも、その〈背〉の姿を見た時間の方が長いかもしれません。そんなことを考えて新しく制作した作品と、これまでドイツを拠点に制作してきた作品が、ここに集います。皆様それぞれが「本とは何か」を考えるきっかけになれば嬉しいです。
太田泰友 Artist Voice(八戸ブックセンター オフィシャル ウェブサイト より)
この展覧会について、さらに詳しくレポートはこちらの記事からご覧いただけます。
☞ 【レポート&お知らせ】太田泰友ブックアート展 「背を見て育つ」八戸ブックセンターにて、2019年4月21日(日)まで開催中。
☞ 【レポート】太田泰友ブックアート展「背を見て育つ」クロージングイベントを、八戸ブックセンターで開催しました。
OTAブックアートのYoutubeチャンネルでは、この展覧会に出展していた作品を紹介する動画も多数公開していますので、ぜひそちらもお楽しみください。
いかがでしたか? 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、Stay home している方も多いと思いますが、東京・六本木の 21_21 DESIGN SIGHT と、青森・八戸の八戸ブックセンターを、オンラインで旅していただけたら嬉しいです。
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