OTAブックアートでは、この度「OTAブックラボ」の2023シーズンの参加メンバーを募集いたします。OTAブックラボは、ブックアーティスト・太田泰友が2018年10月に立ち上げた、新しい〈本づくりの場〉です。
ドイツ国内の大学で唯一のブックアート科が存在する、ブルグ・ギービヒェンシュタイン芸術大学で太田が経験してきたラボを参考にしながら、ラボメンバーと共に本の可能性を追究しています。
OTAブックラボ 2023シーズン募集要項
活動期間
2023年4月―2024年3月
※ 初回のミーティングを、2023年4月23日(日)に開催します。詳細は面談時にお伝えします。
活動趣旨
⚫︎ 〈本〉を作りたい、追究したいと思うメンバーが集まり、さまざまな角度から〈本〉を考え、制作していく場です。
⚫︎ 活動期間中に開催する様々なワークショップに参加することで〈本〉に関わるインプットやチャレンジの時間を作っていきます(ワークショップへの参加は希望制です)。
⚫︎ メンバー個人が、作品としての〈本〉を制作するアウトプットのプロセスは、太田やワークショップ講師陣に相談をする他、ラボメンバーと共有・ディスカッションしながら、より深く、より広い視野をもって追究していきます。
主な活動内容
〈ラボミーティング〉 メイン担当:太田泰友
⚫︎ 月に1回開催します。
⚫︎ 都度、希望メンバーが参加します。(2022シーズンは、毎回5–10人程度が参加)
⚫︎ 参加メンバーがそれぞれの作品制作のプロセスや、考えていること・興味を持っていることを共有。さまざまな角度から〈本〉を追究します。
⚫︎ 参加費は、ラボの年会費に含まれています。
〈製本ワークショップ〉 担当:佐藤真紀
⚫︎ 月に1–2回を目安に開催します。
⚫︎ 都度、希望メンバーが参加します。
⚫︎ 参加メンバー個人個人の希望する内容に合わせて開催し、作品に生かすことを視野に入れた製本技術の修得を目指します。
⚫︎ 講師とのワークショップ内容の相談も、必要に応じて実施します。
⚫︎ あらかじめ内容を用意した企画ワークショップも開催します。
⚫︎ 通常参加費:¥5,500/2.5時間
⚫︎ 企画WS参加費:WS毎設定
⚫︎ WS内容によっては、別途材料費が必要になります。
⚫︎ 通常の製本WSの参加人数は最大で4人程度、企画WSはの参加人数は内容に合わせて設定します。
企画WS例:折り差し製本WS、ペーストペーパーWS(2022シーズンに開催)
〈デザインワークショップ〉 担当:高野美緒子
⚫︎ 本作りを意識したデザインのワークショップを、月に1–2回を目安に開催します。
⚫︎ 都度、希望メンバーが参加します。
⚫︎ 参加費:¥3,300~(WS毎設定)
⚫︎ 材料・印刷によって、参加費の他に別途費用が必要になるワークショップもあります。
[デザイン研究ワークショップ(2022シーズンに開催)]
・世の中にある参考事例を共有し、デザイン面から〈本〉を追究する。
[名刺制作ワークショップ(2022シーズンに開催)]
・名刺制作を通して、デザインとは何なのか、デザインの考え方、印刷などを追究します。
・2–2.5時間 × 5回構成。
[オクターボ制作ワークショップ(2022シーズンに開催)]
・オクターボ(八折り判)制作を通して、ページの構成、レイアウト、印刷物の構成要素の組み合わせ(文字、余白、ノンブル、写真、イラスト)、素材(質感、紙、インク、箔などの加工)、印刷などを追究します。
・2–2.5時間 × 10回構成。
〈個別 MTG・ワークショップ〉 担当:太田泰友、佐藤真紀、高野美緒子
⚫︎ グループでの製本ワークショップとデザインワークショップの枠に入らないような、マンツーマンの対応が必要になる具体的な課題について、太田・佐藤・高野がそれぞれ個別でMTG・ワークショップを開催します。
⚫︎ 参加費:¥5,500/1.5時間
会費
⚫︎ ¥52,800(税込)
⚫︎ シーズンスタート時にお支払いいただきます。
⚫︎ ラボミーティングへの参加費を含みます。
⚫︎ ワークショップの参加費は別途、ワークショップ毎にお支払いいただきます。
参加申し込み
⚫︎ 参加目的とラボの活動コンセプトに大きな齟齬が無いかどうかの確認や、活動に関するご説明、質疑応答のために、お申し込みにあたってオンラインでの面談を実施します。(メンバーを選抜するための「面接」ではなく、ラボの活動をより有意義にするための「面談」です。)
⚫︎ 参加希望者数によっては、今期の参加をお断りしなければならない場合がございますので、ご了承ください。
⚫︎ 面談の内容によって、参加目的と活動コンセプトが合わないと判断した場合には、今期の参加をお断りしなければならない場合がございますので、ご了承ください。
申し込み期間
2023年4月2日(日)まで※この期間以降の受付可否は、その時のメンバーの人数や活動状況で判断いたします。
※予定していた申し込み期間を終了しましたが、これからでも 2023 シーズンの活動に参加を希望される場合は、その時のラボの状況に応じて対応を検討いたしますので、お問い合わせください。
参加申し込み方法
⚫︎ 件名を「OTAブックラボ2023申し込み」として、次の項目をご記入のうえ、info@ota-bookarts.jp までメールでお送りください。
記入項目:
①氏名
②ご連絡先(電話番号、メールアドレス)
③面談希望日時(第3候補まで)
④お住まいの都道府県
⑤本を制作するにあたって、関わりのありそうなこれまでの経緯(何が関わりそうかは、ご自身の基準で構いません。)
⑥活動をするにあたって、特に確認をしておきたいこと、不安なこと
⑦参加目的・意気込み
⚫︎ メールでお申込みいただいた後に、オンライン面談実施日時をご返信差し上げます。
⚫︎ 面談は15–30分程度を予定しています。
運営スタッフ紹介
太田泰友(ブックアーティスト)
1988年生まれ、山梨県出身。ブック・アーティスト。OTAブックアート代表。2017年、日本人初となるドイツにおけるブックアートの最高学位マイスターシューラー号を取得。同年、ブックアートの追究と発信の拠点となるアトリエ「OTAブックアート」を東京に設立。
ドイツ国立図書館やハーバード・ライブラリーなど欧米を中心に多くの作品が収蔵されている。
www.ota-bookarts.jp
Instagram @yasutomoota
佐藤真紀(ブックバインダー)
2000年より藤井敬子氏に師事。西洋の伝統的な手製本(ルリユール)の技術を学び、国内外の製本展に出品。これまでに世田谷文学館での製本講座講師の他、不定期に自宅やイベントでの製本ワークショップなどを開催。
2020年よりOTAブックアートのバインディングチームに加入、製本ワークショップを担当。
L’Atelier Vis-à-Vis Filacコレクション(仏)に作品収蔵。
Instagram @mkh.binding
高野美緒子(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
武蔵野美術大学基礎デザイン学科を卒業後、株式会社日本デザインセンターに入社し、広告やパッケージデザインなどに携わる。2009年から1年間渡仏し、帰国後フリーランスのデザイナーとして活動開始。主な仕事にVI、ポスター、グラフィック、エディトリアル、装幀などのアートディレクションとデザイン。デザインの仕事の傍ら、日々の想いを小さな紙に描いている。
www.miokotakano.com
Instagram @miokotakano_artwork
これまでの OTAブックラボ
OTAブックラボ 第0期
活動期間:2018年10月-2020年3月
ラボ全体での制作テーマを「地」として活動。1年間の活動期間を予定していましたが、制作の進捗等を見ながら期間を延長。作品の展示などを検討し始めた頃に、コロナ禍に突入。
OTAブックラボ 第1期
活動期間:2020年6月–2022年3月
スタート時からコロナ禍であったため、オンラインでの活動を取り入れながらスタート。ラボ全体での制作テーマを「Distance」として活動。0期に続いて、活動期間を延長しました。製本の基礎技術習得を目標とした通年ワークショップを開始し、希望メンバーが参加。
OTAブックラボ 2022
活動期間:2022年6月-2023年3月
2022から、作品制作期間と関係なく、あらかじめ決めたシーズン期間で活動することに変更。2022シーズンは、ラボ全体での制作テーマを設定せず、メンバーそれぞれが自由に活動。製本ワークショップは通年でプログラムした内容も残しながら、希望メンバーそれぞれに合わせた内容にバージョンアップ。新たにデザインワークショップを立ち上げました。
開催WS:ラボミーティング(毎月)、製本グループWS(毎月)、製本企画WS(2種)、造本研究(1回)、デザイン企画WS(2種)、デザイン研究(5回)、太田のWS(2種)
2023シーズン以降の OTAブックラボ
⚫︎2022シーズンから始めたように、4月から翌年3月までを1つのシーズンとして活動期間を設定していきます。
⚫︎これまでのOTAブックラボでは、シーズン毎の制作テーマを設定するシーズンと、設定しないシーズンがありました(0期:アリ / 1期:アリ / 2022:ナシ)。
2023シーズンはテーマを設けます。
ただし必ずテーマに沿わなければならないわけではありません。自分で取り組みたいテーマがあるメンバーは自由に考えていただいて問題ありません。
テーマのある/なしには、それぞれにラボとして活動するうえでのメリット・デメリットがあるように感じていますが、これまでのラボの活動を振り返り、そして今後の展望を考えるうえで、2024シーズン以降もテーマを設定する方向で検討していく見込みです。
⚫︎2023シーズンは、2022シーズンで開催したワークショップの形式をベースに準備を進めています。WSの詳細確定は、ラボの活動を進めながら調整・発表しますが、現状でどのようなものを準備しているか気になる場合には、面談時にご確認ください。
⚫︎OTAブックラボでは、ラボの活動の中で形になった制作物を発信していくことを考えています。これまでも、ラボ立ち上げ当初から考えてきたことではありますが、活動が積み上がってきていることを踏まえて、いよいよ具体的な発信の検討を進めていきます。
FAQ(随時追加します)
Q. ラボミーティングやワークショップなどの開催場所はどこですか?
A. ラボMTGやワークショップなどの活動は、基本的には全て、武蔵小山にあるOTAブックアートのアトリエで開催します。アトリエでの参加が難しく、オンラインであれば参加可能な場合には、オンライン対応可能な活動においてはご参加いただけます。オンラインでの対応など、詳細は面談時にご相談させていただきます。
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