

どうも、スタッフKです!
突如として生まれた、おうち時間。みなさんはどのようにお過ごしですか? 本づくりは、比較的おうちでも楽しみやすいコンテンツだと思います。とはいえ、道具や作業スペースの確保も難しかったり、なんだかんだで日常の家事に追われたり、情報収拾のためにとツイッターを開いてふと顔を上げたらもう外は暗くなっていたり(?)、いざとなると、なかなか手をつけられない方も多いのではないでしょうか。
OTAブックアートも、ワークショップやイベントなど、人と人との接触が発生する活動を休止してから早くも2ヶ月。みなさまに少しでもアトリエ気分を味わっていただければと、まだご紹介し切れていなかった OTAブックアートの活動を「蔵出しレポート」として記事にしています。
前置きが長くなりました。本日のレポートは、1月19日に実施した、OTAブックラボ第0期メンバーによる個人ワークショップ。この日は、ラボの活動内でメインとして制作しているものとは別の作品づくりをしました。



OTAブックラボでは、初回ミーティングの際に代表の太田から〈共通テーマ〉を発表し、メンバーたちはそのテーマを自分なりに解釈して、作品づくりを行ってきました。当然、大枠である共通テーマをもとに各人の切り口、コンセプトを固めていくプロセスも、ミーティングで共有しながら進めます。
最終的にラボの外に対して発表する作品の背景には、切り捨てたアイデアもたくさん隠されており、その中には、「今回はその路線はやめておくけど、磨けば光りそう」という原石的なものもあったりします。実は、この日ワークショップに訪れたメンバーは、ラボの作品制作の途中で生まれた、磨けば光りそうなアイデアを磨きに来たのでした。
このメンバーは、かなり早い段階から手を動かして、アイデアをどんどん試作品の形にしてミーティングに持って来ていたのが印象的でした。今制作している作品も、元々はそれらの試作品のバリエーションの中のひとつ。結局、ラボの活動内で制作する作品には別の切り口が採用されたものの、他のメンバーたちからの反応も良く、面白くなりそうな匂いがしたので、私スタッフK も「このアイデアもぜひ実現させて欲しい!」とラブコールを送っていたのです。
実は、2月に発表した太田の最新作も、何年も前にふと考えてスケッチしていたアイデアが種となっています。プロセスで考えたことをストックしておくと、すぐには実現出来なかったとしても、とても貴重な財産になります。


詳細は、完成して発表出来る日までお楽しみに取っておきたいのですが、この作品では、アクリル板を綴じるということに挑戦しています。太田もその経験自体はあるものの、作品の特性に合わせた綴じ方を追究するべく、事前に実験をしつつ自分なりに製本方法を研究した上で、この日に臨みました。まずは実演して見せ、作業の途中もやりづらい部分があれば、その場で解決方法を模索し、まさにブック〈ラボ〉な現場でした。
おうち時間を過ごす中、「時間たっぷりあるから今こそやれそう! よし、明日やろう!」と言ったままフェードアウトしてゆくタスクの多さに気付かされた今、こうして個人ワークショップを活用しながら、複数の作品を並行して本づくりを追究する熱意に、何枚帽子を脱いでも足りないスタッフKです。
Stay home; Make books
これを機に、みなさんも〈眠らせていたアイデア〉を形にしてみてはいかがでしょうか。それぞれの〈本〉と共に、健康で充実したおうち時間を過ごされることを願っています。
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https://ota-bookarts.jp/b-log/category/atelier-news/workshop/otabooklab/
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