2019年8月4日、OTAブックラボのメンバーを対象とした「OTAブックアート 印刷特別講義」を初開催しました。
講師を務めてくださったのは、日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社の宮武麻衣子さん。本をつくる上で避けては通れない、印刷に関する基本的な知識や、印刷の仕組みなど、丁寧に分かりやすく教えていただきました!
OTAブックラボでは、この秋に作品を完成させることを目指してメンバーたちが本づくりに取り組んでおり、印刷に関しても具体的に考える段階に進んでいます。
この日は、そんなラボメンバーたちのためにと、特別に講義の内容をご準備いただき、アトリエの机の上には普段なかなか見ることの出来ない貴重な資料が並びました!
講義では、色について、工場での印刷の製造工程、画像の扱いについて、用紙について、印刷方法の種類、工場での製本方法について…といった、印刷に関わる様々な項目について、テキストだけでなく実際の印刷物などのリアルな資料も手に取りながら、一つひとつ丁寧に解説していただきました。
中でも、思いがけずラボメンバーを興奮させたのは、印刷の細かい網点を確認するためのマイクロスコープ。印刷物を覗き込むと、肉眼では視ることの出来ないインクの色の粒が視える、特殊なルーペです。印刷物のミクロな世界を体感したメンバーたちからは「このルーペ欲しい!」の声が止みませんでした。
ラボメンバーたちからの質問にも随時回答していただきながら、初心者にとっても大変分かりやすい説明で、講義は進みました。ひと通りのお話が終わった後は、各自が制作している作品の印刷についてなど、時間の許す限り、個別での相談も聞いていただき、充実した時間となりました!
本やネットで知識を得るだけではなかなか解らない、印刷のリアルなお話を、実感として吸収することが出来た今回の講義。ラボメンバーからは「世界認識が変わった!」という感動の声も挙がりました。最近は、簡易的な印刷方法も増えている中で、今回のお話を知る前と知った後では、どうして印刷会社が必要なのか?という理解も変わったことと思います。
講師を務めてくださった、日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社の宮武麻衣子さん、貴重な講義の開催にご協力いただき、本当にありがとうございました!
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