OTAブックアートの製本ワークショップ、通年プログラム 2回目のお題は折本です。
折本は作り方がいくつかありますが、今回は近年人気のご朱印帳にも使われる作り方を取り上げました。
紙を貼り合わせる、厚いボードを切る、ボードをクロスで包む。この通年ワークショップでは初めて登場する作業も多く、その分道具の使い方も広がります。
今回はヘラをよく使いました。ヘラのどの部分を使い、どう動かし、どれくらいの力を入れるか。細部を綺麗に仕上げる作業にも、ヘラは欠かせません。これからもヘラは毎回活躍しますので、メンバーの手にも徐々に馴染んでいってくれるでしょう。
1回目では使わなかった糊も登場しました。使用するのはデンプン糊に水を加えた水溶き糊と、そこにボンドを加えた糊ボンド。どちらも製本ではよく使います。
どんな素材を貼り合わせるのかによって、適した濃度も変わってきます。糊、水、ボンドを混ぜる比率を目安の数字で出すことはできますが、これも自分の感覚で覚えていって欲しいことのひとつです。
表紙に硬いボードを使い製本クロスで包んだので、仕上がりの見た目は前回よりも本らしくなりました。そのためか、メンバーの満足度も少し高かったように思えました。
折本は普通の本のようにページをめくることもできるし、全てのページを横長に広げて見せることもできます。寝かして置いて凸凹、立てて置いてギザギザ、表紙を引っ張り上げれば階段のようにも。見せ方によって様々な表現の可能性が広がります。
Binding Roadの行く先も山あり谷ありなのか、ジグザグ道か、はたまた上り階段が待っているのか…歩き続けてみましょう。
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