2022年4月1日(金)から 4月22日(金)、銀座 蔦屋書店の5周年を記念した展示企画として、店内アートブックフロアにて、太田泰友の個展「太田泰友の標本室」が開催されます。
店頭での作品販売は、4月1日(金)10時半より開始。
オンラインストアでの販売は、4月6日(水)10時30分より開始となります。
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4月10日(日)までの期間は、無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA にて、太田泰友が出展する「FRAGILE BOOKS POP UP」もオープンしていますので、あわせてお楽しみください。
![](https://ota-bookarts.jp/b-log/wp/wp-content/uploads/2022/03/20220326_exhibition_01-683x1024.jpg)
概要
銀座 蔦屋書店は5周年を記念して、メディアとしての本のあり方が大きく変化している現在―「物質」としての本が辿り着く一つの未来を提案する展示企画として、テキストや印刷、製本など本がもつ様々な要素から、本をアート作品として紡ぐ「ブックアート」を実践する日本を代表するアーティスト・太田泰友の新作個展を開催いたします。
太田泰友は、美術作品としての本の歴史が脈々と受け継がれるドイツで、ブックアートの最高学位であるマイスターシューラー号を取得した初めての日本人アーティストです。どんなものでも本に仕立てられる高度な製本技術とやわらかな感性によって織りなす独自のブックアート作品の数々は、これまでハーバード・ライブラリー、ドイツ国立図書館、うらわ美術館など国内外の美術館、図書館、アートギャラリーに収蔵されてきました。
2017年には日本に活動拠点を移し、ウィリアム・モリスにはじまる総合芸術としての本のあり方をさらに拡張しながら、「ブック」と「アート」をつなぐ前人未到の作品世界を追求しています。2020年の「ポーラ ミュージアム アネックス展2020-真正と発気-」展では、椅子やテーブル、フォークや鏡など、身の回りの家具に本が寄生するオブジェ作品群「Book Para-Site」を発表しました。「本」をアートの題材にする彫刻家や前衛芸術家が見落としてしまうような小口やミゾ、チリや花布、スピンやノンブルなど、書籍の細部に宿る本らしさに、太田泰友は「ブック」と「アート」が出会う結節点を見出し、作品を紡ぎます。
「太田泰友の標本室」と題された本展は、太田泰友が2017年の帰国以降、取り組みつづけているブックアートの可能性をまとめ、標本室のように総覧できる展覧会です。銀座 蔦屋書店という本の森の中で、本がサナギのように木の枝に身を寄せる「Pupal」シリーズをはじめ、「Book Para-Site」から派生した新作、そして過去の代表作品を展示・発表いたします。
本でありながら本ではない、そのあいまいなところを極めて美しい本に仕立てたブックアートの世界、本の異形、本の異体、本の標本をご覧ください。
展覧会詳細
「太田泰友の標本室」
会期| 2022年4年1日(金)- 2022年4月22日(金)
※ 終了⽇は変更になる場合があります。
開催記念トークイベントを4月3日(日)14:00~に実施予定。
詳細は追って銀座 蔦屋書店HP、公式SNSよりご案内します。
時間| 銀座 蔦屋書店のWebサイトをご確認ください。※ 最終日のみ 17:00 終了
会場| 銀座 蔦屋書店 アートブックフロア
⼊場| 無料
主催| 銀座 蔦屋書店
協力| FRAGILE BOOKS
お問い合わせ| 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
関連展覧会情報
「フラジャイル博覧会」
会期| 2022年4年1日(金)- 2022年4月30日(土)
会場|FRAGILE BOOKS online ( http://www.fragile-books.com )
※ オンラインでの開催となります。
「TOKYO MODERNISM 2022 -FRAGILE BOOKS POP UP-」
会期|2022年3月10日(木)- 2022年4月10日(日)
会場|ATELIER MUJI GINZA(無印良品 銀座 6F)
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アーティストプロフィール
太田泰友(おおた やすとも / Yasutomo Ota)
![](https://ota-bookarts.jp/b-log/wp/wp-content/uploads/2022/03/20220325_exhibition_03_2.jpg)
ブックアーティスト
OTAブックアート代表
FRAGILE BOOKS所属
【略歴】
1988年 山梨県出身
2011年 首都大学東京 システムデザイン学部 インダストリアルアートコース卒業
2013年 首都大学東京大学院 システムデザイン研究科 インダストリアルアート学域 博士前期課程修了
2015年 ブルグ・ギービヒェンシュタイン芸術大学 ブックアート科 研究課程修了
2017年 ブックアートの最高学位マイスターシューラー号取得
2017年 ブックアートの追究と発信の拠点となるアトリエ「OTAブックアート」設立
2022年 複合的ブックプロジェクトFRAGILE BOOKSに参加
【受賞歴】
2012年 Goethe-Institut 東京 特別奨励生
2012年 LOCUS DESIGN FORUM[書・築]展 入選
2013年 野村財団芸術文化助成
2014年 バイエルン美術工芸協会 国際若手美術工芸品賞 ファイナリスト(ドイツ)
2015年 Förderpreis für junge Buch-Gestaltung(ヤング・ブックデザイン奨励賞)ショートリスト(ドイツ)
2016年 平成28年度 ポーラ美術振興財団 在外研修助成(ドイツ)
2017年 Talente賞(ドイツ、ミュンヘン、国際手工芸フェア)
2018年 Brillia ART AWARD 2019 入選
【パブリックコレクション】
・ヴュルテンベルク州立図書館 / Württembergische Landesbibliothek(ドイツ、シュトゥットガルト)
・芸術・博物館図書館 / Kunst- und Museumsbibliothek(ドイツ、ケルン)
・Lyrik Kabinett(ドイツ、ミュンヘン)
・ルクセンブルク国立図書館 / Bibliothèque nationale de Luxembourg(ルクセンブルク、ルクセンブルク)
・Joan Flasch Artists’ Book Collection(アメリカ、シカゴ)
・ウェルズリー大学 / Wellesley College(アメリカ、ウェルズリー)
・Ampersand Foundation(南アフリカ共和国、ヨハネスブルグ)
・メールマノ・ミュージアム / Museum Meermanno(オランダ、デン・ハーグ)
・バーゼル大学図書館 / Basel University Library(スイス、バーゼル)
・ヘルツォーク・アウグスト図書館 / Herzog August Bibliothek Wolfenbüttel(ドイツ・ヴォルフェンビュッテル)
・ボストン・アシニアム / Boston Athenæum(アメリカ、ボストン)
・うらわ美術館(日本、埼玉)
・株式会社 竹尾(日本、東京)
・ドイツ国立図書館(ドイツ、ライプツィヒ)
・The Center for Book Arts(アメリカ、ニューヨーク)
・Letterform Archive(アメリカ、サンフランシスコ)
・The Center for Book Arts(アメリカ、ニューヨーク)
・Yale University(アメリカ、ニューヘイブン)
・グーテンベルク・ミュージアム(ドイツ、マインツ)
・スワースモア大学 / Swarthmore College(アメリカ、ペンシルベニア)
・ハーバード・ライブラリー / Harvard Library(アメリカ、マサチューセッツ)
・スミス大学 / Smith College(アメリカ、マサチューセッツ)
・スタンフォード大学 / Stanford University(アメリカ、カリフォルニア)
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☞ 【お知らせ】2022年3月10日(木)– 4月10日(日)ATELIER MUJI GINZA 内の「FRAGILE BOOKS POP UP」に、太田泰友が出展。
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