複数の画面がパズルのように並んだこの画。ここ最近、「リモート飲み会やってみた」「リモート会議中」といった投稿と共に、SNS などでこの画面をよく見かけるようになりました。OTAブックアートも例に漏れず、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、早速リモートでの活動を導入しています。
この日は、太田泰友が立ち上げた、あたらしい本づくりの場「OTAブックラボ」第0期メンバーによる、緊急ミーティングを実施しました。実は、もともと3月に OTAブックラボとしての展示を計画しており、それに向けて何度か打ち合わせも進めて来たのですが、人が集まる活動が難しくなってしまったため、展示は一旦保留の状態となり、メンバーで集まって話をする機会も無くなってしまっていたのです。
私たちスタッフも悩みながら、展示の予定は目処が立たないものの、ラボとしての歩みを完全停止してしまう訳にはいかないと奮起し、ビデオ通話によるオンライン・ミーティングの開催に至りました。内容は、これからはじまる第1期の活動についての情報共有や、メンバーたちの作品制作の進捗状況の共有です。
ミーティングの方法は、色々と検討した末に Zoom を使うことにしました。代表の太田も、私 スタッフKも、メンバーたちも、今回初めて使ってみるという人がほとんどで、〈最近よく見かけるあれ〉へのデビューになんだかドキドキそわそわ。トークルームに入り、数ヶ月ぶりに全員の顔を見た瞬間、思いがけずホッとした気持ちになり、1年以上苦楽を共にして来て仲間の存在に安堵感を覚えました。意味なく「いいね👍」マークを送り合ってみたりしながら操作方法を確かめ、いざ本題へ。
太田から、OTAブックラボ第1期の募集内容と、今後の活動内容に関する説明をした後に、メンバーたちからの近況報告。画面に向かって作品を映しながら話を進めました。画面共有の機能を使えば、パソコン上に表示されたデータの画像も共有することが出来ます。
この画面共有機能が、なかなか便利でした! ミーティングの内容によっては、直接会って会議をするよりも、オンラインの方が快適になることもあるかもしれません。
制作の進行状況はそれぞれ異なり、作品がほぼ仕上がっている人も居れば、アトリエでの作業が出来ない状況になったため、ストップしてしまっている人も居ます。
どうしても制作のスイッチが入らずに、モチベーションを保つ方法を模索して悩んでいる。
不安なことが多くて、不安にならないように作っていた。
制作過程を Facebook に投稿して、みんなに見てもらうことで士気をあげていた。
など、近況報告の中からは、コロナ禍のもとで過ごすメンバーたちの苦しい気持ちも漏れ聞こえてきました。そして、そんな時だからこそ、この日のミーティングが良い刺激となっている様子でもありました。
本づくりに限らず、新しいことに挑戦したいと思った時、私の場合、まずは張り切って道具を揃えることからスタートして、自分を盛り上げるのがお決まりのパターンです。下手すると、そこで盛り上がりのピークを迎えてトーンダウンすることも多々あります。しかし今回、このコロナ禍でラボメンバーとやり取りをしていて、〈つくる仲間〉を持つことは、制作活動を続ける上で、道具に匹敵するほど重要な要素のひとつであると実感しました。実際に、OTAブックラボメンバーのみなさんからも、そのような声をいただいており、スタッフとしても、活動を継続して来た意義を感じています。
とは言っても、つくる仲間をつくる場所って、そう簡単に見つかるものではないとも思います。専門学校や大学、教室といったコミュニティ以外で、仲間をつくる場を求めている方にとっては、OTAブックラボの活動は有効かもしれません。
2020年5月17日(日)まで、第1期メンバーも募集中ですので、ご興味のある方は募集要項をご覧ください。
☞ OTAブックラボ第1期メンバー 募集要項
stay home; make books
OTAブックラボメンバーは、それぞれの〈本〉と共におうち時間を過ごしています。いま出来ることを模索しながら進化を続ける、OTAブックラボの続報をお楽しみに!
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