2020年2月21日(金)より、ブックアーティスト 太田泰友が出展している「ポーラ ミュージアム アネックス展 2020 ― 真正と発気 ―」が幕を開けました。
本展は、公益財団法人ポーラ美術振興財団が1996年以来実施している「若手芸術家の在外研究助成」を受けたアーティストたちの作品を披露する展覧会で、2月21日から4月12日までの期間を前後期に分け、計6名が出展しています。展示にはそれぞれテーマがあり、太田が参加している前期が〈真正と発気〉、後期は〈透過と抵抗〉と題されています。
今回の展示について、展覧会監修者である、ポーラ美術館 館長の木島俊介氏は、パンフレットの中でこのように語っていらっしゃいます。
展覧会のタイトルとして「真正と発気」という言葉が付されているが、このイメージによって出品作が選ばれているわけではなく、監修者が3名のアーティストに出品依頼を行い、作品はいうまでもなく各アーティストの創意に委ねられている。「真正と発気」という言葉に使われている「真正」とは ausenticity を訳したものであり、「発気」は aura からとられている。
展覧会監修者 木島俊介(公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館 館長)
アートの中には、素材の真正性を隠してしまうものもある。17世紀オランダの静物画などはその一例であろう。それらとは反対に、素材の真正が構造を経て発気に至るまでその真正性の存在を明らかに留めているアートもある。この両義性もまた魅力である。
2月20日(木)には、展示の一般公開に先駆けてレセプションを開催。レセプションの冒頭では、出展アーティスト3名が自身の作品についてマイクで解説をしました。会場は多くの人で賑わい、来場者の方と直接お話しをして作品に対する反応をいただく貴重な機会となりました。
太田は今回、初公開となる新作を多数発表しています。どれもブックアートとして、また新たな可能性に挑んだ作品ばかりです。ブックアートに触れたことがある方も、そうでない方も、本の世界を存分に味わっていただける空間をつくり上げていますので、ぜひ会場で体感してみて下さい。
展示情報に関する記事はこちら
☞ https://ota-bookarts.jp/b-log/2020/02/10/exhibition-5/
本展に関するお知らせ(※2020年2月28日追記)
会場である POLA MUSEUM ANNEX が、2020年3月2日(月)から17日(火)までの間、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため臨時休館されることになりました。
詳細はこちらをご覧下さい。☞ https://ota-bookarts.jp/b-log/2020/03/01/exhibition-7/
ポーラ ミュージアム アネックス展 2020 – 真正と発気 –
会期| 2020年02年21日(金)-2020年03月15日(日)
会場| ポーラ ミュージアム アネックス(〒104-0061 中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)
時間| 11:00-20:00(入場は19:30まで)
休館日| 会期中無休
入場料| 無料
主催| 公益財団法人ポーラ美術振興財団
お問い合わせ
ポーラ ミュージアム アネックス
Tel: 03-5777-8600(ハローダイヤル)
アクセス
● 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座」駅 A9番出口より 徒歩6分
● 東京メトロ有楽町線 「銀座一丁目」駅 7番出口より すぐ
● JR「有楽町」駅 京橋口改札より 徒歩5分
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